2016年の任用試験から仏法入門という位置づけによって、受験対象者が会員のみならず、一般にも開かれることになりました。
創価学会の教学部の教学試験による教学資格については、もとより、世間一般における資格や免許のような有用性はなく、あくまでも、教学の深化による信心と実践の深化を目的とするところです。
今般、創価学会が全力で取り組む任用試験においても、世間における位置づけは同様です。
任用試験の研鑽内容と その意義の大きさ
こういった中、世間では、なにかというと、任用試験に対して、認識なき評価が揶揄されますが、任用試験の教学入門等で展開される仏法の論理と基本には、法華経であるがゆえの、仏法史上でも活目すべき内容が展開されています。
- 凡夫の生命に仏界の生命が、本来具わっているという成仏観
- 宿命転換という、運命は変えられるという論理
- 過去遠遠劫の悪業による宿命も実は自らの誓願によるものという論理
- 真の幸福とは何かについての論及
- 真に幸福な人生を成就するための実践方法
等々の内容が展開されています。
世間一般でも、僧籍にある人にとって、それがいかなる宗派であろうと、理解ある人は、法華経の重要性を認識していない人はいません。
実際に今回の任用試験では、他宗の僧侶が、法華経の意義を学ぶために、任用試験を受験されるというケースがありました。
信仰、信心とは、仏法という宇宙の法則に即して、現実の人生と生活の向上を目指すものです。事実、教主である釈尊の生涯も、一人でも多くの庶民に、そのための実践行動を説くものでした。
信仰とは各人の心の問題で終わるものではけしてない。
2016年の任用試験以降は、さらに、このことを強く世に普及、広宣流布していくべきと実感する次第です。
任用試験の研鑽内容とその実施には、想像を絶する大いなる意義があるのです